穏やかな1日となった三月初めの土曜日、京の冬の旅非公開文化財特別公開を見に、
妙心寺へとまいりました。
本日はほんとうに暖かくて、日中はコートがいらないくらい。
まずは「天球院」へ。
天球院は江戸初期に姫路城主・池田輝政公の妹、天久院によって創建されました。
建立の際に、地中から球を掘り出したことから「天球院」と名付けられたそうです。
そのせいかどうかは不明ですが、白い球の石がまあるく…。
ここにも。
ここにも…。
鬼瓦。
まるで何かを語りかけているようです。
明と
暗。
蝋梅、そしてお釜の鉢に咲いているのは…
寒咲き菖蒲(カンザキアヤメ)。
家に帰って調べてみると、花期は1月〜3月で、
まさに冬に咲くアヤメだそうです。
冬に咲くアヤメの品種があるとは初めて知りました。
花頭窓から見える方丈前庭。
さて、今回の特別公開で拝観したのは、この方丈障壁画。
(写真は絵葉書セット)
狩野山楽(さんらく)と、その娘婿の山雪(さんせつ)による障壁画。
この障壁画の絵がこの天球院で見られるのは、今回の公開が最後だそうです。
(京の冬の旅特別公開は3月18日までです。)
今後はすべて複製画と差し替えられるとのことでした。
「籬草花図(まがきそうかず)」、朝顔や鉄線、百合などが描かれています。
「竹虎図」、虎と豹が描かれています。
なぜ、豹が描かれたかと言うと、当時、中国からの輸入で
虎の皮に混じって豹の皮が入っていたそうで、
それが一回り小さかったので、豹が虎の雌だと思われていたとのこと。
「梅に遊禽図」。
立派な枝ぶりに孔雀や山鳩や小鳥たちが描かれていました。
あと、奥の廊下の天井は伏見城の戦いのおりの血天井になっています。
(源光庵と一緒ですね。)
まさかここで血天井に出逢うとは思っていなかったので、びっくり…。
(御朱印)
(おまけ)
↑これはスタンプラリー3個でいただいたクリアファイル。
天球院の襖絵の絵柄でした。
(京都駅の観光案内所「京なび」でいただけます。)
妙心寺の特別公開、続きます。