ずっと心待ちにしていた「モネ展」。
やっと京都市美術館に廻ってきましたので、
初日の今日(あ、もう昨日だけど…^-^;)、午後から観に出かけました。
今日はまるで冬に逆戻りしたような時折雪が舞う寒い1日だったせいか、
それほどの混雑もなく、ゆったりと見ることが出来ました。^-^
今回のモネ展はマルモッタン・モネ美術館のモネコレクションを中心とした
約90点の展示です。
これらの多くは、モネの生前には手元に置かれていたものだったらしく、
モネ10代から晩年までのプライベートコレクションです。
息子さんのミシェルが相続し、それがマルモッタン美術館に遺贈されました。
モネ自身の手によるものが7割、あとの3割はモネが収集した作品や愛用品です。
以下、覚え書きと感想です。
1)家族の肖像
最初にルノアールによるモネと夫人の肖像画。
モネはルノアールと親しかったようです。
そして、モネが描いた子どもたちの肖像画。
2)若き日のモネ
モネは10代の頃はカリカチュア(風刺画)を描いて、
それでお金を稼いでいたらしいです。
3)収集家としてのモネ
モネが集めたコレクションから。
カリカチュアを描いていたモネに風景画をすすめたのはブーダン、
そのブータンやドラクロア、ヨンキントなどの作品が並んでいます。
4)モチーフの狩人
旅先の風景画が中心。
オランダのチューリップ畑とか、海岸の絵などが中心。
ここのコーナーの展示の絵はどれも好き♪
絵葉書になってなかったけれど、私はヨットが描かれた作品が印象に残りました。
(単に私がヨットが好きだからかもしれないけれど、^-^;)
あ、それと「霧のヴェトゥイユ」も好きな作品。
「オランダのチューリップ畑」の絵の画法には、
日本の浮世絵の影響もあるらしいです。
モネはオランダでたくさん浮世絵を手に入れたとか。
特別出展)ジョルジュ・ド・ベリオコレクションから。
「印象、日の出」
印象派という言葉の元になった絵だそうです。
最初にこの絵が出た時には、未完成の作品だと評されて、
評判はよくなかったそうですが、
それだけモネは時代の先端をいってたということでしょう。
私は今回の展示のなかで、この絵が一番好きです。
写真の絵ではわかりづらいですが、実際の絵の前に立つと、
朝日が映り込む水面のゆらめきと、この絵の透明感に心を打たれました。
もう、この絵の前に一日ずっと観ていたい気分…♪
(結局、何度も舞い戻っては、じぃっと眺めました。去りがたかったです。)
なお、この絵はいったいいつ描かれたものなのか議論を呼び、
2014年に天文学者などによる調査で日時が検証され、
1872年11月13日7時35分頃に描かれた可能性が高いとなったそうです。
なお、この「印象、日の出」の展示は3月21日までです。
5)睡蓮と花
この「睡蓮」の絵の持つ透明感も好きです。
池に映りこむ柳などのリフレクションが美しくて♪
6)最晩年の作品。
最晩年の絵は、抽象画に近いものになっていきます。
印象に残った作品は「小舟」や「しだれ柳」など。
そして「バラの小道」になんだか既視感があるなと思ったら、
ガーデンミュージアムの光のアーチが、たぶんそれを模して作っていたのだと
今さらながら、気づきました。^-^;
↓その時の記事。
モネは晩年、白内障を患っていたそうで、手術をしたのだそうです。
でも、左(だったかな?)の目が術後眩し過ぎたので、
眼鏡にグリーンの色を入れていたようです。
今回は音声ガイドを借りてみました。
ナビゲーターは田辺誠一さん。
絵を鑑賞しながらそれを流してみたり♪
でも、欲を言えば、解説ありのBGMの曲を、
解説なしバージョンも聴けるようになっていればよりよかったのに…と、
思ったのですが…。^-^;;
そういえばスーベニアショップで、
このBGMのCDを販売しているとのことだったけれど、
見落としたのか、気づきませんでした…残念。
<お土産>
というわけで(?) お土産はお約束のクリアファイル♪
今回は日の出と睡蓮のものどちらも欲しかったので、二つとも購入。
ルピシアのモネ展「睡蓮」オリジナルティー♪
フレーバードティーはこれと「日の出」の2種類ありましたが、
香りがこちらのほうが甘い香りで好みでした。^-^
ラペンダーの香りが心を落ち着けます。
<混雑予想>
3月19日からはルノワール展もはじまりますので、
3月19日から5月8日までは、モネ展とダブルで楽しめます。
春休みもはじまるので、19日からは混雑するのではないでしょうか。
特に19日から21日の3日間は、
モネとルノアールをダブルで観賞しようと思っている方が、
「印象、日の出」を観られる限られたチャンスですから、
この3日間に集中するのでは…と、思われます。
でも、ゆっくりと「印象、日の出」をご覧になりたい方は、
可能ならば「ルノワール展」がはじまるまでに一度「印象、日の出」を観に行き、
後日、ルノアール展と合わせて、
後期展示「テュイルリー公園」を観に行くというのもいいかもしれません。
(そうする価値はありだと思う…)
<関連エントリー>
三条京阪から「岡崎ループバス」が出ています。
<モネの本>
もっと知りたいモネ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 作者: 安井裕雄,高橋明也
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 単行本
- クリック: 13回
- この商品を含むブログを見る