京の小径

京都のローカルな話題の備忘録。

刺繍絵画の世界展

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京都高島屋で開催されている

刺繍絵画の世界展を見てきました。

明治期から昭和の初期にかけて、

海外向けに美術工芸品として

作られていたそうです。

 

下絵には、竹内栖鳳ら有名な日本画家も

関わっていたらしいです。

水墨画のようなものや、

風景画もあったけれど、

やはり花や生き物が刺繍されてるものが

目をひきましまた。

若冲っぽい孔雀や鶏の絵は特に美しかったです。

 

うちの子は鹿に薄図という

暗闇に月のあかりで浮かび上がる鹿の図が

よかったそう。

これは京都府文化博物館が管理しているそうなので、

また見る機会があったらいいなと思います。

 

刺繍絵画のほとんどは海外に輸出され、

日本にはほとんど残っていないらしいです。

また海外に出た作品も

今はどこにあるかわからないものも多いそう。

 

そしてこの刺繍絵画は、

作るのに時間と労力がいるため、

だんだん作られなくなったそうです。

 

確かにこれは作るのがとても大変だったと思います。

(6名の職人が6年かけて作成された大作などもありました。)

輸出された絵画たちが

今も大切にどこかで飾られていますように…と

願わずにはいられません。

 

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刺繍絵画の世界展のカタログ♪

 

なお、5階の着物コーナーでは、

現在の日本刺繍された着物やショールが

飾られていました。