京の小径

京都のローカルな話題の備忘録。

妙心寺 霊雲院 拝観 @ 京の冬の旅 非公開文化財特別公開。

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 妙心寺@「京の冬の旅」特別公開の続きです。

天球院を出た後、「霊雲院」へとまいりました。

 

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霊雲院は「妙心寺四派」と呼ばれる「霊雲派」の本庵。

室町時代末期、妙心寺の第25世主持・円満本光国師(大休宗休)が

その師特芳禅傑禅師を勧請開祖として創建したお寺です。

 

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 かつての本堂(方丈)は栂尾から移築したもの。

現在は元禄6年(1693)に再建されたもの。

南庭には、樹齢数百年の五葉松が植えられています。

重要文化財の書院は室町時代に建立。

銀閣寺の東求堂「同人斎」とともに、

簡素な初期書院造りとして、貴重な建物です。

後奈良天皇が度々行幸され「御座所」として使われたことから、

「御幸の間」と呼ばれた一室があります。

書院の前には石と石の間に滝に見立てた石が置かれた10坪ほどの

枯山水のお庭がありました。

 

ここは江戸時代のお庭を紹介した本にも載っていたそうです。

(「都林泉名勝図絵」だったかな? ←少々記憶が曖昧ですみません…。)

 

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今回、山田無文老師による「京の冬の旅」の扁額も展示されていました。

山田無文 - Wikipedia

 

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霊雲院の外観。

 

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 静かで落ち着いた佇まい。

 

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塀の屋根の装飾、金色ですね。

 

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鐘楼。

拝観している時に一度、ゴーンと鐘の音が聞こえてきたのですが、

もしかすると、この鐘楼からだったのかもしれません。

 

(御朱印)

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妙心寺 天球院 拝観 @ 京の冬の旅 非公開文化財特別公開。

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穏やかな1日となった三月初めの土曜日、京の冬の旅非公開文化財特別公開を見に、

妙心寺へとまいりました。

本日はほんとうに暖かくて、日中はコートがいらないくらい。

 

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まずは「天球院」へ。

 

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天球院は江戸初期に姫路城主・池田輝政公の妹、天久院によって創建されました。

 

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建立の際に、地中から球を掘り出したことから「天球院」と名付けられたそうです。

 

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そのせいかどうかは不明ですが、白い球の石がまあるく…。

 

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ここにも。

 

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ここにも…。

 

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鬼瓦。

 

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まるで何かを語りかけているようです。

 

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明と

 

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暗。

 

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蝋梅、そしてお釜の鉢に咲いているのは…

 

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寒咲き菖蒲(カンザキアヤメ)。

家に帰って調べてみると、花期は1月〜3月で、

まさに冬に咲くアヤメだそうです。

冬に咲くアヤメの品種があるとは初めて知りました。

 

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花頭窓から見える方丈前庭。

 

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さて、今回の特別公開で拝観したのは、この方丈障壁画。

(写真は絵葉書セット)

狩野山楽(さんらく)と、その娘婿の山雪(さんせつ)による障壁画。

この障壁画の絵がこの天球院で見られるのは、今回の公開が最後だそうです。

(京の冬の旅特別公開は3月18日までです。)

今後はすべて複製画と差し替えられるとのことでした。

「籬草花図(まがきそうかず)」、朝顔や鉄線、百合などが描かれています。

「竹虎図」、虎と豹が描かれています。

なぜ、豹が描かれたかと言うと、当時、中国からの輸入で

虎の皮に混じって豹の皮が入っていたそうで、

それが一回り小さかったので、豹が虎の雌だと思われていたとのこと。

「梅に遊禽図」。

立派な枝ぶりに孔雀や山鳩や小鳥たちが描かれていました。

 

あと、奥の廊下の天井は伏見城の戦いのおりの血天井になっています。

(源光庵と一緒ですね。)

まさかここで血天井に出逢うとは思っていなかったので、びっくり…。

 

(御朱印)

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(おまけ)

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↑これはスタンプラリー3個でいただいたクリアファイル。

天球院の襖絵の絵柄でした。

(京都駅の観光案内所「京なび」でいただけます。)

 

妙心寺の特別公開、続きます。

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