先日、紫式部邸宅址として有名な「廬山寺」の
秋季特別展を見に行ってまいりました。
中に入ると、鐘撞堂のもみじにお日様の光が当たって、
きれいに輝いていました。
朱と黄と緑のグラデーション。
朱から橙色のグラデーション。
ここの鬼瓦は何気に好き。
紫式部と娘の大貳三位の歌碑。
そして、白壁の向こうは「源氏の庭」です。
今回の「皇室と廬山寺」展を見ると、
このお寺がいかに皇室と深い関わりがあったのかがわかります。
(本堂から源氏の庭を望む。)
この本堂は、もともとは仙洞御所の一部を移築したものだそうです。
そして明治維新まで、
廬山寺は宮中の仏事を司る四ヶ寺のうちの一つだったのです。
ゆえに皇室とは深い関わりがあったのでしょう。
「源氏の庭」
初夏には、桔梗が咲き誇るお庭としても有名です。
こちらは中庭。
白い山茶花が美しく咲いていました。
そして裏庭。
こちらのもみじはだいぶ色づいていますね。
千両の実もなっていました。
紅葉の手前の樹は「多羅葉(たらよう)」と言います。
この葉っぱの裏に、くぎなどで字を書くとその字が浮き上がるのです。
なので、昔はこれで文(ふみ)をやりとりしていたとか…。
「葉書」というのは、もともとはこの葉っぱのことという説もあるそうです。
源氏の庭の塀の外には細い道があって、墓地、そして御土居に通じています。
「廬山寺」の桔梗の咲く頃と、御土居の話は
「風の小径」と「旅日記」のほうでふれていますので、
よろしかったら、そちらもご覧下さい。(おじぎ)
<関連エントリー>
廬山寺その1-桔梗咲く「源氏庭」- - 風のなかの「 旅日記」
廬山寺その2-寺町通と御土居と京都七福神- - 風のなかの「 旅日記」
さて、この大きな銀杏の木にごあいさつしてから、
そろそろおいとまいたしましょう。
(御朱印)
右は「元三大師」、左は「毘沙門天」。
ここは京都七福神の第三番の場所でもあるのでした。^-^
(いきなり第三番だけど、^-^;)
ちなみに「京都七福神」とはこちら
↓
大黒天(妙円寺)−弁財天(妙音堂)−毘沙門天(廬山寺)ー福禄寿(遣迎院) −恵比寿神(護浄院)ー寿老神(革堂)ー布袋尊(大福寺)
ちなみに京都には、この「京都七福神」の他にも
「京都七福神」と重なっているのは、「革堂」だかけかな?
また、右の「元三大師」の御朱印には「角大師」の護符の絵が
押されています。
この「角大師」の護符というのは、
疫病神の災厄から逃れることが出来るのだそうです。
そう言えば、京都のおうちには
たまにこれが貼られているのを見かけますね。^-^