京の小径

京都のローカルな話題の備忘録。

がんこ高瀬川二条苑のお庭

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10月に「がんこ高瀬川二条苑」に行く機会がありました。

以前も川床の記事でがんこ二条苑のことにはふれています。

↓以前、ブラタモリの番組に合わせて書いた記事です。

kyonokomichi.hatenablog.com

前回は川床メインのお話でしたが、今回はお庭メインのお話です。

 

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がんこ高瀬川二条苑のお庭に流れる川は、高瀬川の源流となります。

江戸時代(慶長十六年 1611年)に豪商角倉了以によってつくられました。

 

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二条苑の全体図

 

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庭に降りるとまず目につくのがこの「虎石」

瀬田川滋賀県)の川の水の浸透力でこのような模様になったのだとか。

 

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干支灯籠

 

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右手奥にみえるのは「たがそでのつくばい」

手前の石は鞍馬石(たぶん、^-^;)


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石灯籠はあちらこちらに点在しています。


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松の向こうの大きな石は鳥取県の佐治石だそうです。

調べてみたら、日本四代銘石というのがあって、

鞍馬石、瀬田川石、熊野石、そしてこの佐治石(佐治川石)なんだそう。

このお庭には熊野石以外は全部ありますね。

そのかわりといっては何ですが、熊野のかわりに吉野のがあるようです。

 

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パンフレットによると、こちらが吉野石。


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吉野石の上から。

奥に建物が見えなければ、まるでどこかの山の中の川のようです。

 

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対岸からの様子。

きのこみたいな形をしているのは、日月の灯籠というらしいです。


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一枚岩の滝。

東山から高瀬川が滝のように流れるイメージで作られたそうですが、

いったいどのように水を汲み上げているのでしょうね?

 

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これも干支灯籠ですね。


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石灯籠、五重塔になっています。


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吾妻屋風灯籠

全体は御影石、支柱は網代石でできているそうです。

日本一の灯籠だとか。

この写真ではよくわかりませんが、

中は座れるようになっていてテーブルもあるので、

確かに灯籠というよりは吾妻屋ですね。


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木々がもっと色づいたら綺麗でしょうね。


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赤とんぼがいました。^-^


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茶室を撮り損ねていたので、これは前回行った時の写真。

秀吉が好んだ金の茶室と同じ形式の中板三畳

躙口ではなく、貴人口になっているそうです。

たしかに躙口より広い感じですね。

 

(おまけ)

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これは高瀬川取り入れ口のあたり。段々になったこちらはみそそぎ川。



前回、川床に行ったのが2017年だったので、

実に六年ぶりでした。

月日が経つのって早いですね…