令和六年一月 下鴨神社に参りました。
今年も吉川壽一氏による舞殿にぐるっと四周囲「新しい日本を寿ぐ迎新展」が開催されていました。(1月18日まで)
今年の干支の辰(龍)です。
龍と八咫烏。
双龍と雲。「雲龍」ですかね。
辰
ながめても あはれと思へ おおかたの 空だにかなし 秋の夕暮
それぞれの干支に鴨長明(かものながあきら)の和歌が添えられています。
こちらは子、丑、寅、卯
子
ながむれば 千千にもの思ふ 月にまた 我身ひとつの 峰の松風
丑
枕とて いづれの草に 契るらむ 行くを限りの 野べの夕暮
寅
松島や 塩くむあまの 秋の袖 月はもの思ふ 習ひのみかは
卯
はつせ山 鏡のひびきに おどろけば 澄みける月の 明け方の空
巳、午、未、申
巳
夜もすがら ひとり深山の 槙の葉に 曇るの澄める 有明の月
午
人もみな かつらかざして 千早ぶる 神の美あれに あふ日なりけり
未
袖にしも 月やどれとは 契りおかず 涙はしるや うつの山ごえ
申
いかにせむ つひの煙の 末ならで 立ちのぼるべき 道もなき身を
酉、戌、亥
酉
みればまづ いとど涙そ もろかづら いかに契りて かけはなれけむ
戌
たのめおく 人もながらの 山にだに 小夜ふけぬれば 松風の聲
そして亥
石川や 瀬見の小川の 清ければ 月も流れを たづねてぞすむ
↓こちらは去年の「迎新展」の様子です。
kyonokomichi.hatenablog.com令和五年卯年の記事には、ところどころ少し和歌の注釈も入れています。
干支絵馬
(令和6年1月5日、6日撮影)
今年もよろしくお願いいたします。