京都駅ビルにある美術館「えき」で開催中の
「東山魁夷 わが愛しのコレクション展」を見てまいりました。
この展覧会では、東山魁夷の絵の展示だけでなく、
画伯愛蔵の美術品も展示されていました。
(個人的にはヨーロッパ各地のお土産が可愛らしくて
それを見ているだけでもニコニコでしたが、^-^)
入ってすぐにあったのは、上のちらしの右の写真の着物、
これは六代目中村歌右衛門旧蔵「助六」揚巻の衣装だそうですが、
この衣装の絵も手がけられたとか。
そして、このちらしの写真の順でいくと、茶碗。
晩年、お茶を趣味となさっていたこともあり、
茶碗の展示はたくさんありました。
そして、こんな色の紅葉と富士山の絵があったり、
青い色の器からインスピレーションを受けて、
青い絵の世界に入って行ったり。
こうしたコレクションから絵に発展して行くことも
多々あったようです。
なんとなく琳派を意識したコレクションを展示してる?と、思ったり。
若かりし頃ヨーロッパ留学中に描いたという
スエズ紀行もよかったです。
そして、このちらしのメインである「二つの月」。
この風がなく静かに水面に月がうつる様子、
この静寂感がいいなぁと見とれました。
(いや、たんに月が写り込んでいるというのが
大好き!っていうことですが。^-^;)
この森の色、湖の色が美しいです。
そしてこの色はどこかで見た事があると思って、
思い出したのが下の写真です。
↓
これは一昨年の夏に行った蓼科高原の朝の写真です。(こみち撮影)
朝靄がかったなか、木々が映り込んでいる湖が眼下にありました。
この風景を見た時にどこか懐かしいと思ったのは、
きっと東山魁夷の絵が頭の片隅にあったからかもしれません。
この靄が立ちこめる山の絵も好きです。
これも雨上がり、窓から見える景色に似ています。
見慣れているけれど、いつも感動する現象。
うちから見える雨上がりの靄の写真。(こみち撮影)
山から立ちこめる靄って、ほんと幻想的。
こうした雨上がりの靄の景色を描きたくなる気持ち、
なんとなくわかります。
(私は絵が描けないから、写真撮るばかりだけれど。^-^;)
最後はビデオを鑑賞。
唐招提寺の御影堂の襖絵のお話が印象的でした。
この作品に10年の年月を費やされたとか。
この御影堂には鑑真和上の座像が奉安されています。
目が見えない鑑真和上のために、
襖絵からは音を感じられるよう描いたそうです。
たしかに今にも波の音が聞こえてきそうな
そんな迫力を感じる波の絵でした。
機会があったら、この絵を是非見てみたいものです。
ー☆ー
(追記)
まめ (id:mame90)ちゃんや
くみちょう (id:Strawberry-parfait)さんが行ってこられた
東山魁夷展と同じものかと思っていたら、
どうやら全然別の展覧会でした。^-^;
だからあの雪の景色(屋根に降り積もっている絵)や
北山杉の雪景色などが見られると勝手に思っていたので、
見られなくてちょっぴり残念でした。^-^;