いろんな京都の名店が、2月限定で普段とは違う特別メニューを提供する
先日、このウィンタースペシャルを利用して、
かねてより行きたかったお店に行ってまいりました。
今回、出かけたのはここ、「幾松」。
上木屋町、御池から少し上がったところにあります。
ここは桂小五郎ゆかりの場所。
この細い路地のなかに入って行きます。
では、暖簾をくぐって、なかにお邪魔いたしましょう。
玄関。
入り口には雛人形が飾られていました。
中庭の池には、
りっぱな錦鯉たち。
さて、お食事の前に「幾松の部屋」を見せていただきました。
この天井、幕末の頃は吊り天井になっていて、
天井裏には大きな石が仕掛けられていたそうです。
そしてこの床の間にかつては紐があって、
それを引っ張ると天井が落ちる仕組みになっていたのだとか。
結局、それを使うことはなく、明治になってから石は取り除かれたそうです。
この前で三味線を弾いていた幾松と近藤勇が押し問答をしたとか。
幾松さんは、なかなか肝がすわったお人であったとみえます。
幾松さん、お美しい。^-^
幾松の歴史については、こちらのページをどうぞ。
↓
お部屋からは、比叡山、そして大文字が望めます。
(霞んでいるのは、黄砂のせい…-_-;)
江戸の頃の鴨川はこんなに整備されていなかったので、
鴨川に逃げると、葦原がまるで迷路のようだったとか。
その鴨川へ逃げる隠し階段が、赤い毛氈が引いてある下にあったそうです。
(廊下の板を横に開けると、かつては階段があったらしい。
今は通り抜けられなくなっているそうです。)
さて、お食事のお部屋へ参りましょう。
ちょうど今の季節にふさわしい梅の絵が描かれたお部屋でした。
八寸の入った器がまるで玉手箱のよう…!
器を見ただけで、なんだかワクワクドキドキ♪
白い色をした食前酒は、あと口がカルピスのような感じでした。^-^
(乳酸菌のお酒? 何か聞けばよかったです。)
先付。
八寸。
okko (id:okko326)さんにおすすめいただいた冷酒「幾松」。
辛口、甘口、あと原酒(だったかな?)の3種類があるそうですが、
今回は辛口をいただきました。
すっきりとして、飲みやすいお酒でした。
酒造元は「松井酒造」さん。
その後、向付、吸物、炊合、焼物、天ぷら、後汁、ご飯、水物…と、
ほろ酔い気分で、美味しくお食事をいただきました。^-^
この日は春の兆しを感じられる穏やかな一日でした。^-^