京の小径

京都のローカルな話題の備忘録。

「相国寺 長得院」方丈襖絵拝観 @50回記念「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」にて。

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昨日(1月9日)から、

第50回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開が始まりました。

穏やかなよいお天気だったので、相国寺へと出かけました。

 

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まずは「相国寺 長得院(しょうこくじ ちょうとくいん)」へ。

ここは室町時代に創建された相国寺の塔頭寺院。

 

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足利五代将軍の義量(よしかず)の菩提寺となり、

その法号にちなんで「長得院」と名付けられたそうです。

 

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今回の公開では方丈襖絵が見られます。

(京の冬の旅、初公開)

江戸後期の岸派「岸連山(岸徳)」の筆による水墨障壁画です。

客間には「水辺虎図」水を飲む雄の虎、たたずむ雌虎に子虎が3匹、描かれています。

真ん中の間は「山水図」、襖をあけると仏間があります。

そして檀家の間の「波涛鷲図」 大きな鷲が描かれています。

 

 

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方丈前のお庭。

 

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三段の石垣になっています。

 

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この写真の右側にある 奥の部屋の襖絵は「花鳥図」でした。

花にはほんのり桃色の絵の具がのせられているとのこと。

当時絵の具は高級品だったので、そんなに使えなかったのだそうです。

(ちなみに若冲は裕福だったから、ふんだんに絵の具を使っていたそうです。)

 

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庫裏。

 

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玄関。

 

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苔むす前庭。

 

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小さな祠。

 

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柿と椿。

 

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青空に蜜柑。

 

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「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」ガイドブック 200円です。

カラー版の結構豪華なガイドブック、詳しく解説がのっていますから、

非公開文化財特別公開に行かれるかたはぜひ1冊、

お求めになられることをおすすめします。 

 

(御朱印)

わたしが訪れたときにはまだ御朱印はいただけませんでした。

(1/18追記)

今は御朱印いただけるようです。m(_ _)m

 

「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」続きます。

kyonokomichi.hatenablog.com

 

関連エントリー

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(おまけ) 

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この奥にある墓所のことを、

長得院の解説をされていた方に教えていただきました。

墓所には「藤原定家」「足利義政」「伊藤若冲」のお墓が並んでありました。

↓ 記事はこちら。

kazenokomichi.hatenablog.jp