京の小径

京都のローカルな話題の備忘録。

霊鑑寺、京都・秋の特別公開。

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秋の特別公開「円成山霊鑑寺」に行ってまいりました。

 

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ここは臨済宗南禅寺派に属する尼門跡寺院で、

明治維新まで5人の皇女・皇孫が入寺され、別名「谷の御所」と呼ばれています。

 

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この日は朝方まで雨模様でしたが、いいお天気になりました。

 

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紅葉もちょうど見頃です。

この本堂は11代将軍家斉の寄進によって建立されました。

 

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本堂の鬼瓦は十六菊。

 

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本堂にはこちらの石段を登っていきます。

 

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ご本尊は、如意輪観音像。

いただいたパンフレットによれば、

この像は恵心僧都の作で、もともと如意寺のご本尊だったそうです。

南北朝の戦乱で消失し、荒廃、廃絶していたものを、

後水尾天皇がある夜、霊夢によって感得、

この像を本尊として、霊鑑寺を創建されたと伝えられているそう。

(この観音様、私の記憶が正しければ、

たった21センチの小さな観音様だったと思います、^-^;)

 

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光と影。

 

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苔の上には、紅葉と椿が散りばめられて。

 

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 さて、敷き紅葉の石段を登って上にまいりましょう。

 

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大きな葉っぱの紅葉。

 

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さっき吹いた風で落ちた紅葉は、とても鮮やか色で。

 

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大きな紅葉。

 

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紅葉は青空にも映えます。

 

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 紅葉の向こうで、鳶が悠然と旋回していました。

 

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傘と紅葉。

 

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雨で濡れた山茶花

 

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山茶花と紅葉。

 

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青空に向かって。

 

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風が吹いて目の前で紅葉が降り積もりました。

 

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 蹲踞の向こうは紅葉の絨毯。

 

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満天星と千両は相性がいいそうですよ。^-^

 

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本堂の裏には黄色のもみじ。

 

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書院の前の敷き紅葉。

 

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さて、書院です。

書院は後西天皇の院御所から移築したものだそうで、

狩野永徳や狩野元信作と伝えられる四季花鳥図の襖絵があります。

このパンフレットになっている絵は三の間(一番手前の間)のもの。

一番奥の間(上段の間)の絵の色が日が当たらないせいか、一番鮮明でした。

この襖絵の西には四の間、五の間があって、

五の間は「応挙の間」とあるとおりに、円山応挙水墨画です。

ですが、ここは日が当たるのか、西側の襖はほとんどはげていました。

(でも日があたらないと思われる東側の絵は鮮明でした。)

お日様がいかに絵の保存状態に影響するのかがわかる感じです。

紅葉と狩野派の絵を堪能して、霊鑑寺をあとにしました。

 

 

<御朱印>

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はさまれた紙が菊の御紋でした。

 

関連エントリー

霊鑑寺の敷き紅葉の様子は、

「風の小径」のほうにエントリーしています。m(_ _)m


谷の御所の敷き紅葉♪ - 風の小径

 

(追記)春の特別公開、椿の様子です。

kyonokomichi.hatenablog.com