さて、相国寺承天閣美術館で開催されている「花鳥画展」のことです。
方丈・法堂・開山堂の特別拝観の後に、観にまいりました。
サブタイトルに「室町・桃山・江戸・中国宮廷画壇の名品」とあるとおり、
室町時代から江戸時代の日本の画家と、中国の画家たちの作品が展示されています。
私としては、冬に見た「円山応挙」の絵のいくつかが再び見られたこと、
この間、京都国立博物館で見た「長谷川等伯」のお猿さんに再び逢えたこと、
(あ、京博と作品は違いますが、同じ手が長いお猿さん。
でも、この竹林猿猴図の母猿には悲しい物語があるのだと知って愕然。)
そして、周文(桃山時代の画僧)の十牛図を
じっくりと見られたことがよかったです。
円山応挙の作品はあの可愛いわんころのもの(豆狗子図)、
文鳥薔薇図、朝顔図、それに牡丹孔雀図の4作品。
あと、中国の画家の中には
徽宗は文人皇帝としてはすぐれていましたが、
政治面ではあまり能力がなかったらしく、
国を「金」によって滅ぼされているんです。
国を滅ぼされた皇帝の絵を、現代の私たちが見ていることに、
なんともいえない哀愁のようなものを感じてしまいました。
花鳥画展は平日ということもあってか、空いていました。
展示室に私一人、貸切状態の時間帯も、^-^;
なので、じっくりゆっくり見ることが出来ました。
会期は来年の3月22日まで。
美術館前の紅葉、きれいに色づいておりました。
絵を楽しんだ後、また紅葉を楽しめるのもよし。^-^
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