京の小径

京都のローカルな話題の備忘録。

京都国立博物館「京へのいざない」と、レストラン「The Muses」@平成知新館

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前エントリー「国宝鳥獣戯画高山寺京都国立博物館」の続きです。

さて、明治古都館(本館)にて「国宝鳥獣戯画高山寺」展を堪能した後、

「平成知新館」へ向かいました。

 

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「平成知新館」ではオープン記念「京へのいざない」が開催中でした。


名品ギャラリー | 京都国立博物館 | Kyoto National Museum

3階は陶磁・考古

2階は絵画

そして1階には彫刻・絵巻・書・染職・金工・漆工

国宝(50余点)、重文(20余点)、総点数400点と

とても一度で見ることが出来る量ではありません。

3階ではエレベーターを降りたところで、「ミュージアムカート」が催され、

私たちが行った時には、銅鐸のレプリカを拝見しながら、

流水文様についての説明を受けました。

銅鐸って2、3ミリ程度の厚さらしいのですが、

現代の技術をもってしても、この2、3ミリの薄さに仕上げるというのは、

大変高等な技術らしいです。

(そして、流水模様は一筆書きになっているとか。)

そんなお話を伺ってから銅鐸を見学すると、

今までとは違った銅鐸があるように思えるから不思議です。

 

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特別展示室では「秀吉とその周辺」が開催されていました。

鳥獣文様陣羽織はペルシャ織り(だったかな?)で、とてもおしゃれでした。

わずか三歳で夭逝した捨丸のための武具などは、

ついつい親の目線で見てしまって、胸にずんときました。

秀吉の自筆のお手紙などの展示もありました。

歴史上の人物ってどこか別の世界のような気がしていたけれど、

こうして直筆を見ると、

ほんとにこの人たちが生きていた時代があったのだなと思えます。

(ここから書き足し部分)

1階には、どどーんと彫刻群。

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チラシにあったお顔の中からお顔がのぞいている不思議な像「宝誌和尚立像」

この像、すごく怖かったのですが、

これはお顔の中から観音様があらわれているのだそうです。

これを実際に見たと伝えられる絵師たち、

そりゃあ恐れ多くて怖かったことでしょう。

宝誌 - Wikipedia

 

2階からもこの彫刻たちが見えるのですが、

2階から見る仏様がまた、異彩を放っておりました。(圧倒されます。)

他にもいろいろな展示がありましたが、この辺りでやめておきます。^-^;

あ、でも、長谷川等伯筆の「枯木猿猴図」は、お猿さんが可愛らしかったです。

あの毛の質感がすごいわ…とか、

あとやっぱり雪舟の描く雪の日の絵も素敵(とくに鷺が…)とか、

思い出すといろいろあるのだけれど、やっぱり切りがないです…。^-^;

 

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平成知新館から明治古都館をのぞむ。

 

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噴水のまわりの木々の紅葉が少し始まっていました。

 

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平成知新館の西側にある「The Muses 」。

ななめ向いのハイアットがプロデュースしているレストラン。

11時過ぎだと余裕です。

12時前ぐらいから混み出し、その後はずっと混み合っていたようです。

 

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テラス席も気持ちよさそうです。

 

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この日のスープはかぼちゃスープ。

 

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そして京野菜のパニーニ。

 

HPでは「ご予約・お問い合わせ」とあったので、

予約を入れようと電話をしてみましたが、

現在、予約はとっていないそうです。

あと、レストラン内にトイレがないので、

建物の東にあるトイレまで行かないといけません。

おしぼりの提供もないので、

パニーニやパンをいただく場合は、

先に手を洗っておきたいです。

(パニーニの場合は手がベタつくので、

ほんとはお手拭きが欲しいところだけど。)

そんな訳で、レストラン(西端)に入る前に、

トイレに行っておくことをおすすめします。^-^;

(私のようにトイレの近い人間にはちょっと不便な造り。

足のお悪い方とか…困ると思いますよ…ねぇ。)

 

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明治古都館→平成知新館と巡ったら、

一日があっと言う間でした。